簿記は読解力が重要
先日の息子の「平成と令和」の件で、思ったこと。
簿記って読解力が大切だっていうけれど、確かにそうだと実感してます。例えば、仕訳では、最初にされた仕訳を前提に次の仕訳を答えるという問題は当たり前のように出題されます。
例えば、こんな問題。
社内利用目的のソフトウェアの開発を600,000円で外部に依頼した。代金を3回の均等払いの条件で未払計上し、すでに2回分は支払い済みである。本日、このソフトウェアが完成し使用を開始したため、ソフトウェア勘定に振り返るとともに、第3回目の代金を普通預金から支払った。
この問題、息子は、
(借) | ソフトウェア | 600,000 | (貸) | ソフトウェア仮勘定 普通預金 |
400,000 200,000 |
と、解答しましたが、これでは不正解。一瞬、私もこれでいいのでは・・・ と思ってしまいましたが、重要なのは問題文の「未払計上し、」の部分。この部分を読み取って、最初に、
(借) | ソフトウェア仮勘定 | 600,000 | (貸) | 未払金 | 600,000 |
という仕訳をしていることを読み取らなければならない。
この仕訳が前提だと、上の息子の答えでは成立せず、
(借) | ソフトウェア 未払金 |
600,000 200,000 |
(貸) | ソフトウェア仮勘定 普通預金 |
600,000 200,000 |
と仕訳をする必要があるわけです。「未払計上し、」というたった5文字を見落とすだけで正解することができない、読解力が要求される問題だと思います。
簿記は、読解力を鍛えるのにも最適で、小学生のうちから学習しても有益だと思います。